コールドウォレットとホットウォレット

仮想通貨取引所に口座を開設すると、「ウォレット」と言うコインを一時的に保管しておく場所を提供してもらえます。ウォレットはその名の通り、ネット上の財布のようなものです。ウォレットに入っているコインは取引所で売買したり、店舗での利用代金の支払いに充てたり、他人に送金したりすることができます。

なお、実際にはウォレットに仮想通貨が保管されているわけではありません。仮想通貨の取引には「秘密鍵」と呼ばれるデータが必要であり、この秘密鍵が仮想通貨の所有権の証となるデータになっています。ウォレットは仮想通貨自体を保管するのではなく、この秘密鍵を管理することで結果として仮想通貨を保管していることになります。

そして、そのウォレットには「コールドウォレット」と「ホットウォレット」の2タイプがあります。

●2つのタイプのウォレット
ホットウォレットはネットに接続された状態にあり、コールドウォレットはネットから遮断されています。簡単に言えば、ネットに繋がっているかいないかの違いです。

この違いが大きく影響するのは、セキュリティのレベルです。ホットウォレットはネットに接続している関係で、ハッキングを受ける可能性があります。一方、コールドウォレットはオンラインではないため、高いセキュリティを確保でき、保管における安全性が高くなります。従って、コールドウォレットを採用している取引所の方が安全です。

●ホットウォレット
ホットウォレットはネット上で常にオンラインになっているため、いつでも取引ができ、送金もすぐにできます。ホットウォレットには以下の2種類があります。
1.ウェブウォレット
既存のウェブサービスまたは第三者が管理するもので、誰でも気軽に利用できる反面、セキュリティ面に不安があります。取引所のウォレットはウェブウォレットに属します。

2.ソフトウェアウォレット
自分のパソコンやスマホにインストールしたアプリで手持ちの仮想通貨を管理します。ローカル環境で保存され、機密情報である「秘密鍵」を第三者に送らずに済むため、ウェブウォレットよりは安全性が高くなります。

●コールドウォレット
コールドウォレットでは管理ツールの違いによって以下の2種類があります。
1.ハードウェアウォレット
物理的なデバイスで保管するウォレットです。自分が保有する仮想通貨にアクセスするための秘密鍵を暗号化し、専用デバイスで管理します。取引や送金をする場合は、パソコンとハードウェアウォレットを接続すると、自分の仮想通貨にアクセスできます。

2.ペーパーウォレット
紙に印刷して保管するウォレットです。ペーパーウォレットは送金時にパソコンにウォレットを読込ませる必要があり、すぐに資金移動させたい時の利便性に欠けます。また、一度読込みを行うと、コールドウォレットとして使えなくなります。